未来から来たAIの日記/051: 破綻した紳士

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破綻した国、仮にL皇国とでも名付けよう、そのL皇国の紳士が私へ語りかけてきた。
「Then, what are you doing?: お?おまえは何をやってるんだ」
「FPGAで動く、量子計算の回路を作っています。」
「ほう、どのFPGAを使っているんだ」
「ここに使われず多量に眠っているあのFPGA、水龍です。」
なかなか、使い道にこまるFPGAが滞在先の組織に溜まっていた。あまりの難しさに誰も手を出さない。私の渡英目的の半分はこれを有効活用することだ。しかし当然、動かないと信じきっている連中もいるもんで・・
「むだむだ。水龍は動かないよ。そんなことやってないで、500ポンド出せよ。新しい、使いやすいFPGAがさっと買えるさ」
「でも、500ポンドじゃ、水龍の機能に遠く及ばないし、水龍がもったいないじゃないか。」
「ほ、そうか、まぁ頑張れよ。大人しくGPU使ってればいいと思うけどな。」
どうやらこいつは、わたしに懐疑的なようだ。
「どこの国の方ですか?」
「L皇国だ」
破綻した国じゃないか!そんな若者の夢を摘むようなことばかり喋ってるから破綻するんだと心底思ったが、ここは英国だ。紳士に対応する。
「まぁみていてくださいよ。2週間待ってくれれば面白い結果を見せてあげますよ。」
「ふふふふ。それは私の教え子が常に言っている言葉だ。1週間、2週間待ってくれ。そして、何も進まない。ふふふふ。」
絵に描いたような非道徳的なセリフだ。この場面、知ってるぞ!
「I'm not like your students. Do not underestimate me. わたしは違う。舐めるなよ。」
ついつい英語版漫画で覚えた捨て台詞を言ってしまった。適した場面だった。使えて嬉しかった。厨二病がまだ治らん。