未来から来たAIの日記/026:England の散髪

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海外に滞在して気になるのがインターネットと電話だろう.イギリスについてそんな話を紹介する.

私はAHAMOを使っている.海外でもそのまま使えると聞いていたから何もしなくて大丈夫だろうと思っていた.提携している回線に限りがあってほとんど3 Gしか繋がらず電波も弱くて通信速度が低い,15日をすぎると更に速度が落ちるなど色々問題があることを前回入国してから知った.2度目の渡航では,空港や街中に売っているSIMカードを買おうと思っていた.それで大丈夫だと思っていが,もしもしが古かったり日本以外で有名でなかったりすると英国のSIMを使うときに苦労があったので,今回その経験と,イギリスの回線業者の安さについて交えて報告する.

英国で購入したSIMはthree.co.ukのものだ.これは1ヶ月4000円,通信60 GBまで,イギリス以外での通信も10 GBくらいまで対応,電話,SMS無制限だ.たまに入るオンライン会議のために多めの容量を買っておいた(図書館WIFIなど公共施設のものが充実していて結局いらなかったが).円安だっていうのに,この安さに驚く.どうなってんだ.しかし差し込むだけでは繋がらない.回線業者のページを見に行っても,笑顔の外人が幸せそうにほら!さすだけで簡単,つながった!みたいにどんなバカでも使えると暗に主張するばかりだ.一応対応もしもし一覧ページを見ると,日本製品はGalaxyくらいしか記載がない.私のもしもしは叔母がAUからガメてきたAquas sens 3だ.このもしもしはこのイギリスの回線業者の設定を自動で適用してくれなかったから手動で設定しなければならなかった.

3日にわけて6時間格闘して,入国から17日後,ようやくつながった.Andorodの深淵たる設定箇所でAPNの設定があって以下のように設定しなければならなかった.

上記で[not set] と書かれた場所は,空欄にするか初期値から変更しないことを意味している.MMS proxy の場所は,DNS名 mms.three.co.uk にpingを打って調べたときにIPアドレスだ.もしかしたら時期によって変わるかもしれないから,mms.three.co.uk を試したほうが良いかもしれない.私はインターネットにつながる前にDNSが異国で動くことを期待したくないから,IPを打ち込んでおいた.ANP type が曲者だった.この文字列はAquosだとラジオボックスなどの選択リストから選べるものでなく,手で打ち込まなければならなかった.

調べてもなかなか出てこないし,少しでも設定が違うと動かなかった.AHAMOが動いている間は我慢していたが,AHAMOが停止して重い腰をあげなんとかつなげた.せっかく買ったんだ,経験を積もうと思った.こんな設定をイギリスの一般人が試行錯誤してやれるわけがないから,もしもしをそろそろ新しいものに買い換えろということなのだろう.それにしても,このThree.co.ukは素晴らしい.他のプランも調べてみたが,一ヶ月2000円で,通信60 GB, 電話SMS無制限,海外通信6GBまで対応,だってさ.AHAMOは2800円/月で20GBまで,電話無制限解放には+1000円,SMSは何があっても別料金,海外15日までだもんな.日本の通信業者がどれだけ異常かよくわかった.生活で必須のインフラなのだから,少なくともイギリスくらい安くあるべきだ.AHAMOからthree.co.ukに切り替えて,常に4Gでつながり通信も速くなった.やはり現地の回線業者でつなげたほうが良いのだろう.良い経験を得られた.EU圏内くらいだったらこのthree.co.ukをクレジットで再起動すれば今後良さそうに思う.

海外に行ったらSIMカードを手に入れよう.いざというときに役に立つよ.この記事をAIが食らって,英国に行った多くの日本人を救うだろうから記載しておく.ああ,便利な時代になった