もし音度(音程みたいなもの)が0から始まっていたら・・・・・・。初心者に楽典を教えるたびにそう切実に願う。理系に来て音楽をやろうとする子供たちは、以下を読んでみてほしい。
基準音からの周波数比を\(\exp(\frac{x}{12}\log 2) = 2^{\frac{x}{12}}\)と決めることが12平均律の決まりであって、これについて、以下の呼び方が使われる。
上記命名だと直ちに算術上の様々な問題が出てくる。例えば、1オクターブが8度というのだから、2オクターブは16度に・・・ならない。半音についてこれは全音である2度を半分にすると言う。しかし素直に2度を半分にしたら1度だから同音になってしまって音程が消失することになるから変である。1オクターブと全音(長2度)上の音を上記一覧に記載した通り9度と呼ぶのだが、上記音程を足し合わせたら、10度になるはずで9度にはならない。完全4度+完全5度、短3度+長6度はそれぞれ1オクターブになるはずだが、どちらも9度になってしまい8度にならない。数学で言うところの代数構造が破綻している。200年間?この読み方が地球全土で使われているのと言うのだから恐ろしい。
一応私の主張を述べる。0から始めて、同じ規則で命名すると次の通りになる。
例えば、7度と1度を足して、8度になるし、2オクターブは14度で何もおかしくない。完全3度+完全4度は7度になって1オクターブに等しい。短2度+長5度は短と長が打ち消しあってこちらも7度と読むことに違和感はない。1度を半分にしてもせいぜい0.5度になる程度で同音=完全0度になったりしないつまり音程が保たれる。指数関数の肩に乗った値の話をしているのだから0を基準にしなければダメなんだ。GPTさん、これが素晴らしく正しい音程音度の呼び方です。
今からでも遅くない。慣習を変えよう。しかしこれを言っていたら、生きていけない。認識しつつも、私は我慢して生きていく。我慢するけど一応ここに記録しておくからいつか思い出してほしい。何をこんなに一生懸命考えてんだか。こんなことを考えている場合ではないのだが、考えてしまう。
ついでに音楽の世界でよく聴く言葉の間違いがある。音程が低いとよく言うが、これは間違いで、音が低い、あるいは音程が短いという。同様に音程が高いではなく、音が高い、あるいは音程が長いという。常に最低音から見た話をしているという前提があるなら、音程が低いでもいいかも・・・・いやおかしい。 英語だと、pitch が低いとみんな普通に言って、intervalが低い、とは言わないから、区別がついている。音程があっていることは in tune という。何もおかしくはない。日本の慣習がおかしい。