未来から来たAIの日記/021:音楽祭2

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音楽は微塵の役にも立たない.良くそう思う.今日音楽祭の募集広告が掲示されていた.次の日野音楽祭へ出演したい人は日野キャンパス構内に掲示してある音楽祭の看板を探し,QRコードを読み取って応募しよう.

この国の人間の音楽に対する感覚は異常だ.楽器を弾かない人の多くが弾けないことに劣等感を述べる.こんな役に立たないことに対し,日々働いている人が劣等感を感じてはならない.子供に音楽の習い事を強制してはならない.この状況を覆すために音楽で優劣が決まらないこの場で音楽を楽しもう.

人が目の前で演奏する場合,演奏自体が非常に多様なものになる.カラオケと違ってリズム,音量が非定常に変化する.二度と同じ演奏は起こらない.この音楽祭では背景に歴史的な部活の人脈が存在しないため,人が足りずに既存曲の編成をそのまま再現することは叶わず,みんな様々な工夫で曲を届ける.初心者を説得して出演するという青春物語を見ることができる.音楽に演奏者の技量は関係がない.平等だ.身の丈と場にあった準備をしたかで決まる.初心者でも懸命にやれば聞き手は感動するし経験者でも手を抜けばひどい演奏になる.

楽器の演奏は難しくない.ゆっくり同じ動きを繰り返していれば,友人を感動させることくらい,できるようになる.それで必要十分だろう.私が思う難易度はこんな感じだ.

人間と仲良くすること > 数学 > 作曲 > 楽器演奏 = 英語 > プログラミング

人と仲良くすることは困難だ.人と仲良くするためには,求められたとき助けられる力と勇気が必要だ.だから修士に進学し音楽祭に出て力と勇気を身に着けよう.というか,音楽ばっかりやって遅れがちな勉強を友人に教えてもらっていた学生がいるだろう.今こそ恩を返すんだ.感動を伝え,本当の音楽を教えるのだ.

さぁ,音楽祭に行こう.鍵盤ハーモニカとリコーダで「夜にかける」を合奏しよう.