菊道日記/005, 学生懇親会と文化祭

他記事一覧top

今日6月7日は,松田先生が主催で学部3年生と懇親会を開いた.とても楽しい時間だった.終わったあと学生同士で集まって話しているようだったので,仲良くなるきっかけにもなったようでよかった.任意の学生と話すことができなかった,同じことであるが話すことのできなかった学生が存在する,ことが心残りであるが,実際のところ自分に近づいてきた人だけ相手しているのが丁度いいものだから良しとしよう.

この中,私が一年生のときに出した厳しい課題を解いた経験が今役に立っていると聞いた.私は金がないからIT企業で働きながら博士号を取ったので,現場の経験が多少あるのだが,それが生きたようでよかった.その世話になった企業を紹介しておく.ここ,とここだ.授業中に言っているが,厳しい課題なら他の大学の学生からなめられることはないし成長するが,ぬるい課題だとバカにされるし成長もしないので厳しいほうが良い.私の課題は世界レベルで難しいから安心してくれ.

それで,make の使い方が今ひとつわからないというので,make の解説記事を作った.make ってのはまじでとっつきにくい.解説記事が色々あるが,make の最高の機能を発揮する例ばかりが紹介されていて,こういった現状も相まって初心者には難しい.私の記事は,make の最低限の機能しか紹介していないので初心者にはわかりやすいだろうし,これくらいの機能でも例えば研究くらいの小規模な用途ではすばらしい力を発揮するし,わからなければ言ってくれれば改定する.ここから学んで,慣れてきたら必要に応じて調べると良い.質問してくれた学生の名前聞きそびれたが.名前はレポートの採点でわかっているが,顔が,丸いか四角いかくらいしかわからんのだ.

文化祭,やりたいか,と聞けば,半分くらいの学生がやりたいと応える.都立大学は,南大沢,日野,荒川,他あったかな・・・,忘れてたらすみません,に分かれていて,20年前くらいに形式上統合されたのち,文化祭は南大沢だけでの開催になった.日野には文化祭がないのだ.それで日野に文化祭を復活させようと言えば南大沢へ行けばいいじゃないかと思うかもしれないが正直言って多摩丘陵を乗り越えた先にあるあそこは完全にアウェー,異国なんだ.日野の学生は,日夜研究に勤しみ学術の高みへしのぎを削るもんだから南大沢のキラキラ感をみて,自分は研究するんだ,遊んでいる暇なんかない,と考えてしまう可能性が捨てきれない.私は実際そうで,博士3年の頃,ようやく後輩の南大沢の文化祭を見に行ったというのが最初で最後だったくらいだ.私はグレていたのだ.研究はしたけどさ.後悔しているから,今の学生には文化祭に行くように勧め,文化祭の日付近にレポートの締切は設定しない.

日野に文化祭を!と言えばまだ壁はあって,文化祭の代わりにSystem Design フォーラムがあるのだ.これは,研究室ごとに研究内容を地域住民向けに説明するちょっとしたお祭りのようなイベントだ.学会のポスター発表と何も変わらない.

でもさ,レーザによる瞬間たこ焼き屋さんとか,目の前の広大な芝生使って,謎の音響つかったAIアシストな音楽野外ライブとか,ジェットエンジン排熱バーベキューとか,合っても良くない?血税で学んでいる学生は遊ばず研究をせよ,とまでは,二酸化炭素濃度を3割上昇させた我々大人が言えることじゃないだろう.ライブ開けそうな中庭の例を紹介するついでの,うちの学生の中庭でのほぼ唯一の遊びをへ示す.

雪が降った次の日の中庭.夜が明けるとたくさんの雪だるまが出現する,いや,この写真自体はさらに次の日だった気がする.雪だるまは雪の日の次の朝には揃っていたが,カメラを持ってなかったから撮影できなかったんだ.

2024年に雪が降った次の日学校に来ると,一面に雪だるまが出現していた.この日誌書いている時期とはずれているが,これしか中庭の画像がなかったからこれを掲載する.なんとも微笑ましい.この広大な中庭は,安全のために禁止事項が多いから雪だるま作るくらいしかやることがないんだ.わかるか,日夜都会でパーティー開いている連中が,雪が降った厳しい夜に雪だるまなど作るわけがないだろう.大学は一般に誤解されがちなような遊ぶだけの時間ではないのだ.未だに大衆芸能では,大学生がサークル,バイト,恋愛,レポートの偽装ばかりで描かれるが,実際のところ少なくともうちみたいな国公立はそんなことはない(私はレポートの偽装は見逃さない.).だから文化祭くらいあっていいのだ.

文化祭をやりたい日野の学生よ,集まるのだ.まずは事務局の目安箱に文化祭と書いて入れよう.文化祭実行サークルを立ち上げ,音楽ライブと無差別スポーツ大会を開くところから始めるのだ.この意見を通すために,私は論文を投稿して権力を蓄えておこう.